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伊勢形紙見学・其の三「職人」 [製作中]

翌日,浅生形紙店のご主人から話を聞く.絵師の方も今は絶えてしまったそうで,新作は望めそうにもない.最も若い方も早くになくなられたようだった.その小林さんという方が修行しているところを長年見ていたそうで,葉書サイズの紙に筆で点ばかり一年,小さな四角ばかり一年,+-模様を半年,ひたすら描きつづける,,といったことを云いつけられていたのだそうだ.育てるのはとても大変だということがとてもよく判る.そうした絵師は,今でいう“パクられる”と困るので,作業するところを中々見せたがらないそうだ(と,云っても今ではそう簡単に真似られないと思うのだが・・・).三重県立博物館での特別展示目録に,作品が掲載されていた.
外国で記された英語の本が,最も詳しく日本の形紙文化を紹介していた.塩野米松氏あたりが訳してもいいのではと思う.旧いが好い資料本もお持ちだったそうだが,こちらは客に貸して戻ってこなかったという.
話のあと,形職人のYさんの元へ車で連れて行っていただいた.

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