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魚図案形紙 [製作中]

2018-07-30 10.15.33.jpg

たいへん細かい図案だったが,伊勢形紙職人が丁寧に作ってくださった.

上:出来上がった形紙(制作:浅生型紙店)
下:図案

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図案は,模造紙に実物大で,手拭のできあがりサイズより少し大きめに鉛筆で描いてゆき,最後にサインペンで仕上げる.手拭店と彫師の間で打ち合わせ,図案をトリミングして形紙を作ることになる.
紙用マッキー(水性)は,手拭ににじまずサインすることもできる優れもので,愛用している.
昨今はデジタルデータでの入稿も可能なのだろう.しかしながらわたしは実物大で直に描いてゆかないと,大きさの感覚がよくつかめないので,アナログ作業のほうがいい.それに,同じ絵柄をコピー&ペーストした図案なんてつまらない・・・.
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魚図案製作中 [製作中]

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久しぶりの新作は,アノおさかなで制作中




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手拭染色工程見学5 乾燥~出荷 [製作中]

五 乾燥
RIMG3514 (Medium).JPGほぼできあがり!天気のよい日は外の干し場で乾燥させる.江戸の風景の一つといってよいのではないだろうか.RIMG3537 (Large).JPG

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染ムラなどがないか丁寧にチェック。チェックを行っている女性の足の間、布の下に注目

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チェックが終わった手拭は、二階でチェックを行っていた女性の足の間にある穴から一階へ落とせるようになっており、ここが取り出し口

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ここでもチェックを行いつつ蛇腹状に折りたたんでいる

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染工場での作業は終了。出荷!
実はこれで終わりではなく,さらに「整理屋」さんに送られ,裁断・しわ取り・封入が行われる.
その後ようやく手拭店へ入荷されるとのこと.
分業が徹底している

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手拭染色工程見学4 洗い場 [製作中]

洗い場では,定着液などを落とす作業を行う.
昔は,どこでも川で洗い,廃液も川に捨てていたため,川の色が色々な色に染まって見えたという!

四 洗い場の作業
RIMG3463 (Medium).JPG機械を使ってバシャバシャと上下に動かし洗浄.
機械荒いが済んだら長く伸ばして人の手で丁寧に
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手拭染色工程見学3 紺屋 [製作中]

いよいよ,の染色作業をご紹介.

三 紺屋の作業
RIMG3417補正160621 (Medium).jpgここが”紺屋”
染色液を注ぐための沢山の如雨露が見える













0 染色液を作る
RIMG3452 (Medium).JPGばっと(化学染料:硫化反応染料)は使い捨てだが,藍染料は何度も使える
これは今回使う桃色の化学染料












1 土手を作る
RIMG3433補正 (Medium).jpg3反ずつ重ね,生クリームの絞り袋のような道具で,染める各色の柄の周囲に土手を作る.両面ともに行う.












2 染め
RIMG3437 (Medium) (Medium).JPG
ぬかに消石灰を混ぜて使うとにじみにくいという.
機械で圧搾(下から吸う)しつつ,土手の中に染色液を順に注ぐ.
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梟花吹雪では,まず灰色













RIMG3442 (Medium).JPG次いで桜色.
まず細かい部分を先に染めている
柄により,染料注入用ジョウロを使い分ける.
コーヒー用ポットよりも注ぎ口が細いものも多い.
















RIMG3447 (Medium).JPG次に周囲を囲み



















RIMG3449 (Medium).JPG全体を染める














3 定着液をかける
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手拭染色工程見学2 板場 [製作中]

「板場」では,染めない部分に糊付けをする工程の作業を担当する.
その前の,準備からご紹介したい.

準備と下ごしらえ
・納品されたさらし木綿を洗う.ごみ・しわが取れ染め易くなる.
・物干し(だて)で干して乾燥させる.
・注文のあった柄の型紙を出す(一度染めた柄の型紙は染工場で保存している).

板場の作業
0 糊を作る.
RIMG3424 (Medium).JPG糊はベントナイト;米・フノリ(海藻);亜鉛.水で溶いて使う.柄によって糊の硬さを変える.
以前は糊は購入していたが,製造元の廃業で好い糊が手に入らなくなったため,近年は染色工場で作っている.










1 糊付け
晒し木綿を蛇腹に折りつつ,鋲で木枠に打ちつけた型紙をあて,ずれないよう手拭一枚分ずつ慎重に糊付けをしていく.
RIMG3422 (Medium).JPG布を折る
型紙の隅には戸田屋さんのロゴ: ○トが













RIMG3429 (Medium).JPG枠に打ち付けた型紙を布の上に下ろす














RIMG3423 (Medium).JPG型紙の上からの糊付けが一枚分終了(刷毛が見える).この後,型紙を上げて再び布を折るところから以下,繰り返し
この工場では,この作業台が六面ある

















2 おがくずをまぶす
RIMG3418 (Medium).JPG他の木綿布で覆っている.
床での作業
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手拭染色工程見学1 染工場へ [製作中]

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平日に東京へ行く機会があり,念願の染工場での見学を戸田屋商店さんにお願いした.
都内には,5~6軒の手拭の染工場があるそうだ.

工場によって各々得意分野があるため,
浮世絵で云えば版元にあたる戸田屋さんが,絵柄や染色方法等により工場を選定している.
これまで松葉画舫で制作した手ぬぐいも,それぞれ全てちがう工場で染色されていたのだ(!).
実はこれまで全く知らなかった事実に,衝撃を,うけた.
梟吹雪は,そのうちの一軒;竹ノ塚近くにある旭染工さんが型紙を保管してくださっている.
今回,工場を見学するために,色違いとなる梟花吹雪を制作することと相成ったのだった.

2月26日金曜日,快晴.
案内役の戸田屋商店・小林さんと見学者3名が竹ノ塚駅に集合,
タクシーにて旭染工へ.
到着すると,既に染め上がったものが物干し「だて」でなびいていた.



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伊勢形紙見学・其の三「職人」 [製作中]

翌日,浅生形紙店のご主人から話を聞く.絵師の方も今は絶えてしまったそうで,新作は望めそうにもない.最も若い方も早くになくなられたようだった.その小林さんという方が修行しているところを長年見ていたそうで,葉書サイズの紙に筆で点ばかり一年,小さな四角ばかり一年,+-模様を半年,ひたすら描きつづける,,といったことを云いつけられていたのだそうだ.育てるのはとても大変だということがとてもよく判る.そうした絵師は,今でいう“パクられる”と困るので,作業するところを中々見せたがらないそうだ(と,云っても今ではそう簡単に真似られないと思うのだが・・・).三重県立博物館での特別展示目録に,作品が掲載されていた.
外国で記された英語の本が,最も詳しく日本の形紙文化を紹介していた.塩野米松氏あたりが訳してもいいのではと思う.旧いが好い資料本もお持ちだったそうだが,こちらは客に貸して戻ってこなかったという.
話のあと,形職人のYさんの元へ車で連れて行っていただいた.

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伊勢形紙見学・其の二「彫り」 [製作中]

さて形紙教室終盤,これから宿を探すのだと云うと,八日市に戻るという形紙教室の生徒さんが,白子に行くんなら車に乗せてくよ,と申し出て下さった.有り難くお申し出を受けさせていただく.途中,伊勢型紙資料館まで寄って下さった.と,さっきの先生が.先生もとても親切で,形紙を作る場合の道具・材料を扱っている京都の店をわざわざ電話で訊ね,教えてくださった.

宿は,観光案内所で訊ねると松葉屋旅館を教えてくれた.素泊まり一泊4500円.
松葉屋のすぐ傍に位置していた伊勢型紙資料館を,もう少しゆっくり見たかったので,とって返すと,先生がまだいらしていて,もう閉館だという...16時まで.そして伝統産業会館も資料館も月曜休,アチャー...
ちょっとトホホな私を,何と先生が形職人のおうちに連れて行ってくださるという.こんなにご親切にしていただけるとは思ってもみず,おおよろこびで,車の後ろを松葉屋さんの自転車でついていく.

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