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伊勢形紙見学・其の一「つり」 [製作中]

150510-11,形彫り作業の見学へ.
当初,150511(=2015/05/11)日帰り予定だったのだが,「型紙教室」が鈴鹿市伝統産業会館で第二・四日曜に開催されていることを知り,丁度,前日が第二日曜だったので急きょ予定を変更.8時すぎの電車に乗り,昼前に到着.
浅生形紙店は,本当に駅の前.こちらは日曜がお休み.
よく調べてこなかったが,持ってきた「ツーリングマップル」によると鈴鹿市伝統産業会館は海のそばにあるらしい.途中で弁当を買ったので,海岸で弁当を食べてから13時の形紙教室に参加することに.

形紙教室は,先生を含め,10人ほどの教室だった.
みなさんは色紙サイズ以上の大物を作られているが,わたしはしおりサイズで自分とバードレスキュー協会の「野鳥救護」落款を... 先生が事務所に行ってしまわれていて,野鳥救護落款を適当に始めたのだが,段々不安になってきたので先生を呼んできたところ,「つり」を作らなければバラバラになると教わり,こいつは失敗...

RIMG2754 (Medium).JPG「つり」の付いた形紙
(”ゑごのき山雀”製作途中.手前が上)













「つり」.
漢字で記すと「吊り」だろうか.切り絵を作る時に,残す部分と捨てる部分に分かれるが,これがばらばらにならないようにつなぎ目を作らないといけない.形に紗を張るのはまた別に紗張り職人という専門の人が居るが,形がばらばらではパズルしないといけないのではどうしようもない.
例えば一枚の紙の中に「口」という字を彫る場合,外側の四角と中の四角を切っていくことになる.木彫ならば底がつながっているから問題ないが,紙の場合は中の四角が外の四角を切った段階で外れてしまう.だからどこかにハシゴのようなものをつけて外と中の四角をつなぐものが必要だ.
これが「つり」.
紗張り職人が紗を張った後にこの「つり」を切り捨てて,ようやく形紙の完成,となる.

形紙作りのコツや手順: 力を入れないで刀を立てて作業する,中の小さいものから彫って(切って)いく.確かに外を先に彫るとべらべらと動いて作業しづらい.刀を立てるのは,同じ形を数枚作る場合もある(!)ためだ.紙の厚さは色々で,こういう場合は薄い紙を使うが,強度は弱い.
後で「伊勢形紙おおすぎ」の方に教えていただいたのだが,鈴鹿市伝統産業会館で使用している体験用しおりやミニ色紙の紙の色は,10年以上経った旧い紙のものなのだそうだ.

※形紙と型紙の違いは難しい...鈴鹿市「よくある質問」をどうぞ



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